●概要と感想
今月のHumble Choiceに入っていたので、ちょっと遊んでみました。
("ω") なお、今月の目当ては【Mass Effect Legendary Edition】です。
ずっと遊びたかったタイトルなんですけれど、機会を逸していたんですよね。楽しみ!
・生産と物流を整え、人々の需要を満たし、さらに人口と収益を増やして……といった都市の開発と管理の部分は他の作品とほぼ同様で、ゲームとしてはこれといって特別な個性もなく、グラフィックも地味です。
さらに、マップが狭い(※)、拡大縮小もざっくりとしている、回転もできない(オブジェクトの回転はできる)……等々、一見すると「しょぼい」ゲームにさえ思えてしまうのですが、実際にプレイしてみるとなぜだかなかなかはまってしまう不思議な魅力を持った作品です。
("ω") この感覚、なにかに似てるなー、と思っていたんですが、あれです、【Stronghold】。Wood needed!
※キャンペーンモードでの各ミッション(面)のマップは狭いのですが、シナリオという名のフリープレイモードではそこそこ広いマップで遊べます。
シナリオでは全要素がアンロックされた状態で始まりますので、チュートリアルを兼ねた面クリア型のキャンペーンモードから先に遊んでみることをオススメします。
・チュートリアル担当がギルガメッシュ。
人々のために現れたかつての英雄なのか、名前だけ同じ人物なのかは不明です。
チュートリアルからキャンペーンのあるところまでプレイヤーに付き添ってくれます。
口調がちょっとかわいいギルガメッシュさん。 時々ですが、プレイヤーに対する敬語を忘れます。 |
●日本語化
ゲーム起動後に日本語化可能。
メインメニューSettings内のLanguage項から「Japanese」を選びます。
Saveで保存、一旦Quitで終了してからゲームを再起動する必要があります。
●システム
[物資の運搬と流通]
・実際に人が荷物を取り、目的地まで運んで初めて移送が完了するタイプのゲームです。
これは消防署などの災害対策設備も同様で、警戒すべき建造物に設備からの道がつながっていないと隊員が辿り着けず、予防も対処もできません。
・各施設の搬出入の範囲が他のゲームよりもかなり狭い感じです。
遠距離のやりとりをこなす手段として、隊商宿とキャラバンが存在します。
キャラバンは実際に隊商宿から出立して倉庫で荷物を積み込み、目的の倉庫へと移動して荷下ろしし、隊商宿に戻る……という動きを繰り返します。
狭い範囲でのやり取りで進むキャンペーンモードではそこまで気にしなくてもクリアできますが、よりマップの広いシナリオモードではキャラバン隊同士の中継地点のようなものを用意する必要があるかもしれません。
・倉庫には36個(※)という少なめの収納限界があります。
最初から倉庫にしまう品目を定めて建てる場合、不要な物を入れないようにオプションから「倉庫はデフォルトで受け入れる」をオフにしておくといいかも。
※記念碑を建てる際の建設倉庫は1800個という桁違いの収納数を持ちます。
複数の物資を扱う場合は取り扱いを限定したり、-ボタンを押して予め一項目の最大数を制限する必要があります。
例)パンと牛乳を販売する市場の傍に置く倉庫はそれぞれの最大数を20と16などに制限し、それ以外の品目の取り扱いをオフにする。
「原材料」と「加工場」、それらを売る「市場」がお互いに範囲内にあれば、倉庫を経由することなく消費者の元へと届かせることができます。
ただ、それぞれを収納する倉庫を予め建てておいたほうがなにかと修整が利きます。
・単一の倉庫を複数のキャラバンが荷積み荷下ろしの対象として指定することができます。
生産量と流通量の間に差がある場合(特に余剰が見られる場合)、キャラバンの側で調整を行えます。
[農場と灌漑]
・緑地のそばに農場を置き、農場をクリックして畑や牧草地を指定することで行います。
指定する際に今置こうとしている数と、その農場内に配置済みの数が示されます。
ひとりの農夫が担当できる範囲は18ブロックです。
運び手を除いた4枠を全て農夫にした場合、最大で72ブロック広げられることになりますが、それだけの緑地を確保して綺麗に並べられるロケーションはあまりありません。
・砂漠では灌漑しないと作物や家畜を育てられません。
ひとつの灌漑ポンプから伸ばせる水路は12ブロックです。
灌漑の効果はその周辺3ブロックに及びます。
灌漑ポンプをつなげただけ、その水路で水を送れるブロック数も増えます。
砂漠にも作物農場や畜産農場を配置して畑や牧草地を指定することはできますが、実際の生産は始まりません。
(草地に比べて配置した時の色が薄かったり、草木が枯れていたりする)
灌漑によって水を流せば生産が始まりますが、チュートリアルで灌漑が解放される前に多めの生産を要求される場面があるので、畑・牧場の置き場には注意が必要です。
[信仰と祭り]
・アヌ、ニンリル、エンキなどといったメソポタミア神話の神々を祀る神社(※)を建て、範囲内の建造物に産出量やコスト削減にボーナスを与えることができます。
また、祭り広場で祭りを催すことで信仰レベルと効果を上昇させられます。
マイナス側に傾いてしまった場合は、その神の祭りを開催することで回復できます。
なお、初めてマイナスに傾いた時に実績[God's Wrath]が解除されます。(現在達成率1.5%)
※ゲーム内日本語訳。
「神社」は日本の神道のそれを想起させる言葉ではありますが、「神を祭る社(やしろ)」という意味では間違ってはいません。
("ω")「神殿」を訳語に当ててもよかったのでは、とも思いますが、割と小規模な施設なので「神社」にされたのかな、と。
[交易]
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・金や威信を獲得する手段。
都市が発展すると他の街から接触があります。
貿易と外交関係パネルを開き、自分から相手に接触することも可能です。
相手勢力の興味を引く際や、交易が始まったのちのリクエストの応えるため、まとまった量の産出品を渡す必要があります。
余剰分のみでは貯まりきらない場合があるので、その品目をしまう専用倉庫を建て、そこからは取り出さないようにすると確実です。
(通常の交易と異なり、その倉庫がマップ上のどこにあっても中身を相手に渡せる。接触やリクエストの達成に港の存在は関与しない)
・実際の交易は港を建てて行います。
港の範囲内に倉庫を置き、そこに輸出入品を運び入れます。
港をクリックするとどの勢力とどれだけの品目を取引するか選択できるので、生産量や流通における余剰分、収益予測を鑑みて設定します。
あとは自動的に船の往来が始まり、収益を得られるようになります。
輸出に取られて都市側の必要量を割り込んでしまう可能性を避けるため、輸出専用の生産体制を整えるほうが無難です。
[記念碑]
・メソポタミアと聞いてまず思い浮かべるのがジグラート様式の高い建造物。
旧約聖書に登場しパズルゲームの名にもなった「バベルの塔」も、バビロンに存在したジグラートがモデルだと言われています。
なお、【神様もサイコロを振るかもしれない】の登場キャラクター、ブリューゲル・フレッドの名前は画家のピーテル・ブリューゲルからとったものですが、彼の代表作のひとつが【バベルの塔】でもあります。
・まずどこにどの向きで配置するかを決定し、建築資材を運び入れるための[建設倉庫]を建てて道へつなぎます。
建築倉庫に資材が貯まると各パーツとスタイル、カラー(パーツによる)を選んで配置していけます。
規定数並べれば記念碑が完成し、威信が増大します。
デザインを考えたり手動で配置するのが面倒な場合はテンプレート版を選べば、あとは建設倉庫に資材を送り込むだけで自動作成できます。
粘土を焼いたレンガだけで造られていたと考えると、それはそれですごい。 |
●その他 攻略メモ
・ひとつ市場に売り子を3人配置してパン、ミルク、器の3品をそれぞれ運ばせた場合、それだけで貧しい家を30件程度養えます。
労働力としてそれ以上家を増やす場合は、それだけの生産と流通をこなせる施設も必要になります。
・消防署、ヒーラー、市街地警備隊などはそれ自体が公害の原因になります。
ただ、火事や病気、犯罪のほうが厄介なので、家や各施設をカバーできる場所に配置するほうが良いでしょう。
魅力の減少は装飾でカバーできます。
別荘を維持するためには、魅力と共に汚染についてもケアする必要があります。
特にヒーラーは住人の健康維持に必須の存在でありながら強い汚染源でもあるので、必ずパークを併設して汚染を相殺したいところです。
別荘などの周りにヒーラー施設を単独で置いてしまうと、それだけで汚染ペナルティを受け、住居レベルに悪影響を及ぼしてしまいます。
[ミッション6]
・マガンに陶磁器か魚を贈って交易を開始。
引き続き陶磁器と魚を売って得た資金で銅を輸入します。
・輸入できる銅を全て[銅の宝石]に加工して町人に販売したとしても、[広々とした別荘]32棟を維持することは割とシビアです。
[エンキ神社]による中間層住宅の消費量低下効果を絡めないと達成は難しいかと。
エンキ祭りを開催することで信仰レベルを上げ、有効な神社の数を増やせます。
記念碑として建てた神殿でも神を奉じることができますが、そちらの影響力は不明。
シンがしょっちゅう怒って宝飾品の生産率が落ちたりもしますので、やはり祭りを開いて怒りを鎮める必要があります
別荘を確保できたとしても、威信を上げるのがなかなか難しいミッションです。 |
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