2022年2月23日

I、IIとの比較 | 共通点と変更、改善点 =) Total War: WARHAMMER III

 過去2作品との相違点や共通点、改善点についてまとめた記事です。


チュートリアルの拡充が図られ、ゲーム進行を学びやすくなっています。

●共通点

[全般]
・基本操作
 マップ上のキャラクター移動指定、戦闘中のユニットの操作、街での建造など、従前作と同じ操作ですぐに楽しめます。

・基本ルールとゲームの流れ
 部隊を編成して敵部隊や都市を制圧し、資金を稼いでさらに拡張していく流れや、条件を満たして辿り着いた最終決戦を制する、もしくは指定された勢力を討滅して勝利する……というゲームの大まかな展開に変更はありません。
 従前作同様、各勢力にはそれぞれ独自ルールが存在します。

●変更、改善点

[UI周り]
・メインメニューやシステムメニューが、最近流行りのシンプルなアイコンがタイル状に配置されたUI(※)になった。
 それらの印象は変わりましたが、ゲーム画面のほうには大きな違いはありません。
 ※操作アイコンをシンプルにしたことでかえって視認性が下がってしまった【Age of Empires IV】の例もあるわけで、あまりこの路線をゲーム業界に追従してほしくないな、と思ったりもします。
 ("ω") 単純化=わかりやすさではないと思うんですよね。

・Lord、Hero画面の左上に顔アイコンが並ぶようになった。
 未使用のスキルポイントがあるキャラクターを見つけやすくなりました。
 部隊のポートレートから確認するとか、矢印ボタンで送って手当たり次第にチェックするとか、アラートから飛ぶ……という流れだったものが若干スマートになったかも。

・装備の扱いとUIの整理
 装備品とフォロワーの装着脱着にターン経過を必要としなくなりました。
 装備品は「Magic Items」枠に、フォロワーは「Ancillaries(※)」枠にGlobal Poolからドラッグ&ドロップ、もしくは左クリックでセットするという形になりました。
 ※補助者、補佐官
 不要なものはボックスにチェックを入れてSalvageを押すと資金に変換できます。

・装備品の合成
 同じレアリティとカテゴリの装備品をひとつ上のレアリティのものへとFuse/融合、合成できるようになりました。
 完成品は別カテゴリになる場合があります。

・クエストタブの追加
 キャラクターレベルが規定値に達した段階で解放される武具獲得クエストなどはこれまでスキルツリーに併記されていましたが、独立したタブで表示されるようになりました。

・グラフィックの詳細オプションからDirectXの項がなくなった。
 従前作ではDirectX 11と12(Beta)を選択できましたが、項目自体がなくなりました。
 システム要件にあるようにDirectX 11が採用されているようで、12では使用できないバージョンのReShade(※)と設定などもそのまま適用できます。
※このブログに掲載しているTWWHのスクリーンショットの多くはReShadeのエフェクトを通している物です。

・Ambushスタンスに移行すると部隊旗の上に成功率が明示されるようになった。
 雑に平地で待ち構えたりしていたところを、ちゃんと森に隠れて成功率を上げる意識が高まるかも。
 ("ω") 成功率40%とかのところで待っちゃっててすみません。

・AIターン処理中に現在の総勢力数が表示されるようになった。
 徐々に減っていく様子が実に乱世って感じです。

[交渉]
・AI勢力との交渉を簡便に進めやすくなった。
 Quick Dealボタンを押すと、現在知っている勢力の一覧が条約ごとに表示されます。
 それぞれの条約のボタンを押すと、最も締結しやすい(交渉値が高い)勢力から降順に並びます。
 「Deal chance」が赤字のものは交渉時に金銭や付帯条件を積む必要があります。
 勢力を選択(デフォルトでは最もDeal chanceが高い勢力が選ばれている)し、Initiate diplomacyボタンを押すと、実際にその条約の交渉が始まります。
 Balance offerを押し、金銭の授受に納得できたならPropose offerを押せば交渉成立となります。
 資金だけではどうやっても成立させられない場合、Balance offerボタンはグレーアウトしたままとなり、押せません。

・都市の譲渡や要求、交換を提示できるようになった。
 トレードする都市は互いの勢力に隣接している必要があります。
 州を統一して政令を敷きたいのに、味方が都市をひとつだけ持っていて……みたいな状況を穏便に解決できます。

・Defensive Alliance/防衛同盟、Military Alliance/軍事同盟を結んだ味方勢力との協力行動が拡張された。
 同盟を続けることでAllegiance/忠義ポイントが蓄積されていきます。味方勢力からミッションを受け、それをこなすことでも貯まります。
 Allegianceポイントを消費して、一時的に部隊のコントロールを得ることもできます。その際、部隊のバナーは自勢力の物に替わります。都市に駐屯させることも可能です。
 Set Targetで従前作同様にターゲットを指定して敵を叩くことに加え、味方の都市の防衛に向かわせることもできるようになりました。
 デフォルトのAllegiance最大値は100の模様。

・同盟勢力の都市にOutpostを築ける。
 その都市のギャリソンに自勢力のユニットが加わります。また、Outpostを置いた都市の勢力のユニットをAllied Recruitmentパネルから徴募できるようにもなります。
 通常のRecruit Unitsボタンの横にもうひとつボタンが追加されますが、従前作と同じであれば、おそらくRegiments of Renownも今後追加されていくことでしょう。
 OutpostがティアII以上の場合は、現地に行かずともグローバル徴募できます。(OutpostをティアII以上に強化できるのはMilitary Allianceになってから)
 徴募コストとして、資金の代わりにAllegianceを規定量消費します。
 味方勢力がプレイヤーの都市にOutpostを築くこともあります。どちらかと言えばそっちが本命かも。(自分の都市のギャリソンが増える)

・Threaten/脅すを選択することで強引に取引内容を飲ませることができる。
 ただし失敗するとその勢力とは戦争状態になる。
 成否に関わらずチート行為と同類であるとみなされ、勢力の信頼度が下がる。

[戦闘]
・チュートリアルの拡充
 プロローグ・キャンペーンのほか、キャンペーン中にもBattle Fundamentalsというツアー形式で本作の戦闘の基本を学べます。
 同様に防衛戦などでもツアー形式のチュートリアルを任意で観ることができます。

・マップ上で部隊間の戦力差を確認できるようになった。
 IIまでは、判明しているユニットの種類や数から敵部隊のおおまかな戦力を予想し、ぶつけてみて無理そうだったら撤退もしくはロードする……という流れで進めていましたが、試す手間を省けるので、より計画的な行軍や敵軍への対応を短時間で行えるようになりました。
 友軍の部隊をクリックしたあとに敵軍にカーソルを合わせれば、その2部隊の比較もできます。
 都市やそこに駐屯している部隊との戦力差は接触するまで明示されません。また、複数の部隊が互いに連携している場合は選択中の部隊との戦力差が表示されるのみで、その戦闘に参加する全兵力を加味した比較はこれまでどおり実際に戦闘前画面へ移行するまでわかりません。

・攻城戦において防御側が防衛施設を築けるようになった。
 初めて防衛側で攻城戦へ臨んだ際にチュートリアルがあります。
 物資はSupply locationにユニットを置くことで徐々に補充されます。 
 資材さえあれば壁や砲台を上位の物に張り替え可能ですが、けっこうと時間がかかるので、まだ建てていないところを優先するほうがいいかもしれません。

・海上でも敵部隊に対してHeroアクションを実行できるようになった。
 敵Lordにちょっかいを出せるほか、Heroの乗った敵船を撃沈できるようになりました。

[グラフィック]
・植生や環境表現の精細度が増した。
 よく見比べないとわからない程度ですが、IIよりも少し綺麗になっていると思います。
 ただし、その分フィールドマップの重さが増したような。

・Depth of Field(被写界深度)のボケが大きくなった。
 特にフィールドマップ上においてより奥行きが感じられるような調整になっており、ミニチュア感が増しました。その分、手前側にいる部隊などは余計にボケます。
 デフォルトではオフになっています。(Options→Graphics→Advancedから設定する)

ボードゲーム感がさらに増したフィールド。
元々はミニチュアゲームであるWARHAMMERの雰囲気を、デジタルゲーム上で味わえる作品です。



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