[概要]
●人間、ドワーフ、ヴァンパイアなどが混在するファンタジー世界が舞台のストラテジーゲーム。
「ストラテジーゲーム《Total War》のシステム上で、ミニチュアゲーム《Warhammer Fantasy Battle》を動かしたらどうなるのか?」→「こうなりました!」、といった雰囲気です。
私は原作《WARHAMMER》シリーズの世界観を知らず、《Total War》シリーズも初挑戦なのですが、他のストラテジーよりもシステムがとっつきやすいように感じられ、すぐに「どう楽しむべきか」を理解できました。
歴史物、特に史実に基づく展開を含むゲームのような「歴史をなぞらえる、もしくは干渉し、変革をもたらす」といったifの醍醐味には欠けますが、いわゆる「剣と魔法のファンタジー」の世界に飛び込んで覇者となり(時に敗者となり)、ひとつの物語を紡いでゆく楽しさを存分に味わえます。
●キャンペーンモードのマップ上はターン制ストラテジー(TBS)。戦闘は任意でリアルタイムストラテジー(RTS)に。
おそらくここが《Total War》シリーズのウリとなる、TBSとRTS両方を楽しめる「一粒で二度おいしい」ストラテジーゲームだという点です。
内政、進軍などを行うワールドマップ上では、時間の流れが自分のターンとAIのターンを交互に繰り返すターン制で進行します。
戦闘になった場合、戦場のユニットをリアルタイムで動かしてぶつけあうRTSモードで決着を付けたり、互いの戦力を比較して自動解決(Auto Resolve)させることになります。
マップ上を移動する軍のリーダー。 |
実際のところ、キャンペーンで全ての戦いをRTSでこなそうとするとけっこうなお時間が掛かりますので、私の場合は自動解決で済ませることが多いです。
なお、特別な武器や防具を獲得するクエストの最後にはRTSでのボス戦が待っています。
→戦闘について(作成中)
●RTSとしての難易度は低め。
他のRTSとの大きな違いは、一度戦闘が始まったらユニットの増産・投入などは基本的に(※)行えないところでしょうか。
(※他の部隊を近くに置いておくことにより、援軍として参加させることはできる。一部の軍勢はユニット枠に空きがあるときに限りユニットを召喚できる)
ユニットの雇用を含む部隊の編制はターン制のマップ上で行い、相手の戦力もRTSが始まる前に確認できます。
生産要素はターン制の部分で行うのでRTSとは切り離されています。
敵味方ともに盤上に置かれた駒のみで戦い、追加ユニットを管理・対応する要素がないので、RTS初心者の方でも遊びやすいと思います。
自信がない方はゲームの難易度そのものを下げたり、スローや一時停止を掛けて考える時間を作ることもできます。
●キャンペーンは予め用意されたマップ上で展開される。
《Civilization》などのようなプロシージャルなマップ生成ではなく、都市などの配置はすべて決まっています。
各勢力のスタート地点もそれぞれに設定されており、序盤の定石も固めやすいと思います。
毎回異なる条件下での勝利を目指すタイプのゲームと比べ、同じ勢力でのリプレイ性は低いかもしれません。
とはいえ、思い入れのある種族で何度もプレイしたくなる魅力もあります。
「どうすれば効率良く版図を広げられるか」を模索する楽しみはあります |
●キャンペーン勝利条件は勢力により異なる。
どの勢力も基本的な目標は対象となる敵対勢力を制圧することです。
「特定の州を自ら制圧する、属州とする、もしくは同盟勢力に保持・制圧させる」といった目標が[Victory Condition]欄に挙げられています。
そこへ「騎士道を究める」「神への忠誠度を高める」などといった勢力ごとの目標が加わります。
それらを達成することで[Ultimate Campaign Victory]を手にすることができます。
帝国、ドワーフ、ヴァンパイア、ゴブリン等の場合には勝利条件の少ない[Short Campaign Victory]と、多くの条件を満たす必要がある[Long Campaign Victory]という二つの段階があります。
[Short Campaign Victory]条件を満たすと一旦そこでクリア時のデータや記録を見られる画面へ移行しますが、その後もキャンペーンを続けることで[Long Campaign Victory]を目指せます。
Shortでよしとしてまた別の勢力で遊んでみるか、Longまでコンプリートするかはお時間とのご相談になります。
なお、クリア後に派手なムービーやカットシーン、歌と共に流れるスタッフロールその他もろもろの演出は一切ありません。
●RTS部分だけを楽しめるBattlesモード。
RTSを好きな設定で遊べます。
舞台や参戦勢力、ユニット構成、キャラクターの装備品やアビリティなどを自由に決めて、対人戦や対AI戦を行えます。
4v4などにも設定できますが、やはりその分だけ負荷は高くなります。 |
特殊な武器や防具を手に入れるためのクエストバトルもプレイできる(※)ので、演習にもなります。
(※キャンペーンに未登場・未クリアでもプレイ可能。ただしユニット構成は決められている。実際のキャンペーン中では自分で編成した部隊で挑む)
●オンライン、ローカル接続マルチプレイ
Campaign、Battles共にオンラインまたはローカルマルチプレイが可能です。
IIが発売されたのでIのオンライン参加人数は減ったと思われますが、覗いてみるとまだけっこう部屋があります。
●RTSはリプレイ保存・再生可能
RTSお楽しみのリプレイ機能も備わっています。
なお、このブログに掲載しているスクリーンショットはグラフィック設定全てUltra、WQHD(2560x1440)、JPEG形式で保存したものをさらに縮小・圧縮してあります。
数千の軍勢が激突する様を鑑賞できます。 (そしてずっと観ていてゲームが進まない) |
画面に表示されているキャラクター数がそのまま負荷に直結している感じです。 4K環境で60fps以上をキープするにはかなりのスペックが必要ではないかと。 |
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