クリティカルなネタバレにならない範囲で感想などをば。
Assassin's Creed Rogueをクリアしました。達成率100%には程遠いのですが。 pic.twitter.com/fuoXRLGT6w— 御八島 鴻士郎(テンプル騎士) (@MishiEa_K) 2017年10月7日
あれ、ここで終わりなんですか?という感じでしたが、振り返ってみればまとまりの良い適度な長さのシナリオだったように思えます。
シェイ・コーマックという主人公について、当初は「なんの脈絡もなく出て来た生意気な新人」くらいの、正直あまりパッとしない印象でした。
実際、他の登場人物が史実の有名人であったり、旧作や周辺作品ゆかりのキャラクターであったりと、おっ、と思わせる力を持っていることに比べ、シェイは「主人公」というほどの華がないようにさえ思えてしまいます。
(その点に関しては劇中のバイオでも指摘されていたりします)
そんな彼が彼なりの信条に基づいてアサシンを裏切ることになり、さらにはテンプル騎士となり、かつての仲間と刃を交わすことになる――という流れの中で、プレイヤーである自分の中に、シェイ・パトリック・コーマックの人物像が少しずつ形成されてゆくのを感じました。
「怪物」とさえ呼ばれてしまう立場にありながら、かつての仲間を思いやるシェイ。 物憂げな面立ちが良く表現できていると思います。 |
つまるところ彼は信条的には「善人」であって、その善性というモノには触れた者の心に好感を抱かせる資質があるのだということのわかりやすい例だと思います。
ゲームとして、というより世界観的に疑問に思った部分として、イギリス軍との関係性が挙げられます。
差し当たりテンプル騎士団は英国の味方という立場なのですが、シェイがそちら側についてからも、当の英国兵(レッドコート)たちを殺害しなければならない場面がけっこうあったという点です。
殺さずに切り抜けることも恐らく可能なのでしょうが、状況的に敵アサシンを英国兵の面前で倒さなければならないこともあり、警戒→攻撃の流れを受けてしまう場面がたびたびありました。
→ 「アサシン迎撃アクティビティへの不満」
時代が時代ということもあるのでしょうが、どこでも顔パスというわけにはいかない主人公の立場がやや切なく思えます。
ゲーム的にはやはり海上で帆船を操舵して敵船と砲撃戦を交わすことが私にとっての最大の愉しみでした。
海のうねりに巻かれ、ままならない狙いをどうにか敵船へと定め、「撃て!」という号令と共に発射される砲弾が命中したときの高揚感には独特のものがあります。
その感覚を味わいたいがためにゲームをクリアした後でも今作やIVをリプレイしたくなるほどです。
実際、話としては終幕しましたが、引き続き残った要素をプレイすることもできるので、機会があればまた北大西洋に戻ってみたいと思います。
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