2キャラ目は言語設定を英語にして遊んでいたのですが、日本語からの単純な翻訳ではない、ニュアンスの違いを感じました。
[家族という感覚]
●調査班リーダーの総司令への呼び掛け
総司令の孫である調査班リーダーは当の総司令のことを日本語版では「じいちゃん」と呼びますが、英語版では普段は「old man」、仕事中や会議などの場では「commander」、ふたりの関係性を示す説明セリフでは「grandfather」と、状況に応じて使い分けられています。
家族であっても任務中の役職や階級を重んじる感覚は軍人的というか、慣れ合いはしない感覚でしょうか。
●モンスター名の違い
プケプケ/Pukei-Pukeiやツィツィヤック/Tzitzi-Ya-Kuなどほぼ同じものから、ゾラ・マグダラオス/Zorah Magdaros、レイギエナ/Legianaなど母音が省かれたもの、リオレウス/Rathalosやリオレイア/Rathianなどそもそも別の名前になっているものなどがいます。
ちょっとわからない書き換えとしては、トビカガチがTobi-Kadachiとなっていたり。
カガチがなにをしたって言うのさ…… ("ω"
猥褻な言葉やタブー、商標などに当たらない限り、固有名詞はそのまま英語の近い音で綴っても良いのではないかと個人的には思っています。
「発音し辛いから」とか「音からイメージし辛いから」などといった気遣いがあるのかもしれませんが、原語である日本語のカタカナ言葉の感覚をそのまま伝え、スタイルとして理解を促すほうが日本文化の輸出として建設的ではないでしょうか。
ただ《ヴァンパイア》のガロンなど、元々英語でジョン・タルバインと名付けられたキャラクターが日本人の感覚に合わせて変えられたというケースもあるので、モンハンの中にも、英語名が先に設定されていたモンスターももしかしたらいるのかもしれません。
●受付嬢の絶叫
最終決戦の後、プレイヤーの安否がわからずに受付嬢が絶叫するシーン。
(流れとしては、討伐後にカットシーンへ入る前。その間、プレイヤーは平然と剥ぎ取りに勤しむ)
「相棒」には「Partner」という表現が当てられており、基本的にゲーム中はずっと受付嬢からはそう呼ばれますが、このシーンだけは「Pal ! ※」と叫びます。
※ pal
相手への親しみのこもった(時に乱暴な)呼び掛け。
pen palなどのpal。
日本語では「よぉ、兄弟!」などの「兄弟」がこれに近い。
たった一言の違いなのですが、主人公と受付嬢の関係が単なる仕事上のパートナーではなく、ここまでの過程でそれ以上の堅い信頼によって結ばれたことが窺える場面です。
●総司令の締めのセリフ
ギルドからの書を読み上げ、新大陸の調査を続行するという選択肢を総司令がアステラの面々に示し、「これより、新たな任務を遂行する!」「ウェーイ!」となる場面。
英語では「Welcome to your new home !」「イヤッホーウ!」となっています。
「これからも共に調査を続けよう!」という意味を伝えるという点では、「これからもここでみんなと働けるよ!」と直接的に言われるのと、「みんなもう家族同然だ!」と間接的に言われるのとでは同じことなのですが、構図としては文化の違いを感じる場面だと思います。
私は英語版のセリフのほうが物語のシメとしてグッとくるものがありました。
[受付嬢の奇行]
なにかと言動にアレな点が目立つ受付嬢ですが、ゲーム中にもっとも「大丈夫か、この子……」と心配になったセリフがこちら。
遠くを見るような目で。 |
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