4K(この記事ではPCディスプレイにおける解像度=3840×2160)の高リフレッシュレートディスプレイはまだお高いのと、そもそも環境的に高フレームレートを維持するのが厳しそうだったので、WQHD(2560×1440)ディスプレイで妥協しました。
導入したのはこちらのディスプレイです。
→ Dell S2716DG [WQHD, 応答速度1ms, 144Hz駆動, G-SYNC, USBハブ, フレームレス]
[導入直後の印象]
まず画面を一目見て感じたのは、「白い」ということ。
デフォルトのままだとどのディスプレイも大抵は明るいので導入時に輝度とコントラストを下げる作業から始まりますが、この機種の場合色合いそのものが薄く、白っぽく見えます。
描画そのものは繊細で、いわゆる「白飛び」が発生するわけではありません。
しかし色調は好みで調整したほうが良さそうです。
調整が面倒な場合はプリセットを「暖色」にするだけでも、そこそこ落ち着いた色合いになります。
私もいまのところ以下の設定で使っています。
(比較的太陽光の入る部屋での設定です)
輝度:40% コントラスト:75% 色調プリセット:暖色
[画素数の増加とグラボへの負荷]
HD(1920×1080)からWQHD(2560×1440)に変わると画素数としては約1.78倍に増えるわけですが、グラフィックボード等への負荷は実際のオブジェクト数や扱うテクスチャのクオリティやサイズなどによる影響のほうが強いので、急激に重くなるということはありません(※)。
※ 少なくとも現行のタイトルを4K環境で走らせたからといってHDの4倍負荷が掛かるということはなく、軽めで済みます。
将来的に4Kが基準になれば話も変わってくると思いますが。
ESO(エルダー・スクロールズ・オンライン)を例として挙げると、HDからWQHDへ替えてもキャラ表示数などが少ない状況であればフレームレートに大差はありません。
キャラクターが少ない状況であれば設定を上げても軽いESO |
画面内のキャラ数が増えたり表示距離を伸ばすとフレームレートも下がって行きますが、その下がり幅がHDに比べてWQHDでは若干大きくなる感じです。
[G-SYNCで体感できる違い]
「元の映像が低フレームレート(30fps以下)である場合、もしくはその逆に高フレームレート(60fps以上)を安定して維持できる環境とアプリであった場合、G-SYNCの有無による違いはあまり体感できない」といったところです。
違いがわかるのは画像処理に高い負荷の掛かるアプリケーション、特にゲームなどでフレームレートが低減する場合、60fps以上であったものが50~40台まで低下する場合などです。
カクつきやチラつきがG-SYNC機能を有効にすることで軽減されるのが明らかに見て取れます。
また、垂直同期(V-SYNC)を切ってもテアリング(※)がほぼ出ません。
本来は少しでも遅延を減らしたいレースゲームなどでもチラつき回避のために泣く泣く垂直同期を有効にして遊んでいましたが、G-SYNCを有効にすることで開放されました。
※ tearing (screen tearing)
同期が乱れ、前の画像に対して次の画像が映り込み、引き裂かれたような段差が見える現象。ティアリング。
G-SYNCの基本については西川善司さんによるこちらの記事がわかりやすいです。
→ NVIDIA,Vsync有効でも無効でもない第3のディスプレイ同期技術「G-SYNC」発表。その正体と狙いを明らかにする [4Gamer.net]
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